肝斑は、30-50代の出産適齢期や更年期の女性の頬に左右対称にできることが多いです。境界がはっきりせず、モヤモヤとぼやけていることが特徴です。稀に男性にも見られることがあります。
【原因と治療】
原因としては日焼けや摩擦などの刺激、遺伝的要因、女性ホルモン、薬剤性などが言われています。臨床上よく遭遇するのは、間違ったスキンケアやお化粧などの摩擦により、ご自身で肝斑を悪化させてしまっているケースです。
- 複数のスキンケア用品を使用されている
- リキッドファンデーションを使用している
- コンシーラーを入念につけている
- しっかりメイクでクレンジングに時間がかかる
- お顔のマッサージや美顔器を定期的にやっている
これらの項目にチェックが入る方は、日々のスキンケアが肝斑悪化の原因になっている可能性があります。
肝斑は主に皮膚表面の表皮にメラニンが溜まっている状態です。
皮膚
そのためこれまでの肝斑治療は表皮のメラニンを減らすための①スキンケアの見直し、②トラネキサム酸の内服、③レーザーが主に行われていました。
ただ近年では肌のメカニズムが解明されつつあり、これまでとは別のアプロー チが有効であることがわかってきました。コラーゲンに関わる真皮からの信号がメラニンの増加に関係することがわかってきました。
つまりピコトーニングのような皮膚表面のメラニンの治療だけでなく、その他のレーザーも用いて、ハリを改善させ肌全体を綺麗にしていくことで肝斑が安定していきます。
そのため、当院ではスキンケアと内服治療に加え、メラニンだけでなく、真皮の若返りもターゲットとしたレーザーの肌治療を行なっています。
肝斑、くすみは刺激に敏感で非常に繊細な治療が求められます。
当院では毎回画像診断器を用いて評価を行い、治療ごとにレーザー機器の変更や出力の調整をしています。
《治療メニュー》
◇肝斑くすみ治療 → ワセリンスキンケア・カスタマイズレーザー治療